頭寒足熱・冷えとり健康法は、自律神経やホルモンバランスの調整、婦人科系の病気、睡眠障害、頭痛、ストレス、冷え、さまざまな症状に効果的な健康法です。
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身体のエネルギー効率を下げている主な原因は「冷え」と「頭熱状態」 「頭寒足熱」が健康に良い理由【頭熱状態と睡眠不足と脳疲労の関係】 頭熱(のぼせ)状態が慢性化すると、なぜ危険なのか?この健康法の基本は、半身浴と湯たんぽで身体を温めるところにありますので、これから詳しく解説していきます。
半身浴について
女性の骨盤内には、子宮や卵巣、その他にも尿道や膀胱、直腸などがぎっしりと詰め込まれているため、物理的に血液が滞りやすくなっています。
そのため、日頃から半身浴や湯たんぽで骨盤内の血流を良くしておくことで、子宮や卵巣の病気になることを未然に防いだり、女性ホルモンのバランスが整うことで、あらゆる婦人病の症状が緩和する可能性があります。(もちろん男性にもおすすめです)
また、お風呂に入ると自律神経のバランスが整うため、睡眠障害やストレスの緩和、低下した内臓機能を高めることにも役立つはずですよ。
お風呂の水位はみぞおち位(お腹の上方中央にある窪んだ部位)
全身浴をすると、身体全体に数百キロの水圧がかかると言われており、場合によっては、その水圧によって心臓や肺に負担がかかってしまう可能性があります。
また、全身浴をしている時に急に立ち上がると、水圧から解放された血液は、急激に下降するため、脳貧血状態になりやすく、立ちくらみを起こす可能性もあります。
高齢者の方が入浴中に亡くなってしまうような例もありますし、できるだけ身体に負担をかけずに症状を緩和するためにも、半身浴をおすすめします。
ポイント
真冬など寒い時期は、肩までしっかり温まりたいと思う方も少なくないはずです。
そんな方は、数分間、肩まで入り、温まった後、半身浴に戻っていただいても結構です。
入浴温度は、熱過ぎない快適な温度で
一般的に、ぬるめのお風呂で入浴した方が、自律神経の「副交感神経※」が優位になると言われています。
しかし、身体が冷えきっている方や、真冬などの場合、ぬるめの温度での入浴では、苦痛を感じる方が少なくありません。
無理にぬるい温度で入浴して、ストレスになってしまうようであれば、継続すること自体が難しくなってしまいます。
私自身、ある程度高めの温度設定で、数ヶ月間入浴してみる実験をしてみた結果、個人的には、ほとんど効果の違いを感じませんでした。
熱すぎて、のぼせてしまったり、短い時間しか入れない熱さというのは問題ですが、身体に負担なく、快適に感じる温度であれば、大きな問題はないと考えています。
好きな温度で、無理せず快適に入浴しましょう。
快適に感じないと、そもそも継続することが難しいですからね。
睡眠中やリラックスしている時に活発に働くもので、この神経が活性化すると、全身の筋肉がゆるみ、血管が広がり、内臓が活発になります。
その結果、栄養や酸素が全身に行きわたり、老廃物や疲労物質などのいわゆる毒素が排出されやすくなります。
入浴時間と回数について
当整体院では、「週に2回~4回、20分~30分」を目安にすることをおすすめしています。
毎日、長い時間入浴できれば、それに越したことはありませんが、お仕事をしていたり、ご家族がいらっしゃると、現実的になかなか難しい場合が多いものです。
それに、あまりストイックにやり過ぎても、効果よりもストレスや罪悪感(半身浴ができなかった時に)が上回るようでは本末転倒ですから、あまり無理をせずできる範囲内で取り組むことをおすすめしています。
ちなみに、永遠にこの回数と時間を守らなくてはいけないわけではありません。
症状が落ち着き、体質が改善してくれば、多少サボっても問題ありませんから、最低でも最初の「3カ月」。
できれば「6カ月」程度は、週に2回~4回、20分~30分を目指して頑張ってもらえればと思います。
ポイント
・お風呂のフタをすると、お湯が冷めづらくなる
・フタの上にバスタオルを敷くと、机代わりになり、本を読んだり、スマートフォンなども楽しめるので、半身浴が苦にならなくなる
半身浴をしても、なかなか汗が出てこないという方へ
半身浴の時あまり汗をかかないと、「効果が出ていないのではないか?」と思う方が多いようです。
たしかに、汗が出ていた方が効果的な気がしますが、半身浴を始めた初期のころ、つまり、まだ身体が冷えている(全身の血行不良が改善していない)状態では、なかなか汗をかきづらいものです。
しかし、週に2回~4回、20分~30分の半身浴を3カ月も継続していけば、大抵の方は少しずつ汗をかけるようになり、体質が変わってきたことを実感するはずです。
(逆に言えば、長年放置していた冷え=全身の血行不良を緩和するためには、最低でも3カ月程度の時間はかかるということです。)
あまり汗をかかなくても、水面下では身体は間違くなく変わっていきますので、心配せずに地道に継続してください。
足湯について
子育てや仕事で忙しく、なかなか半身浴の時間を取ることができない」
「家にお風呂が無い」
「身体に傷があり、半身浴ができない」
「重い症状があり、半身浴をする体力が無い」
など、さまざまな原因でどうしても半身浴ができないという方には、「足湯」がおすすめです。
・お風呂の水位はみぞおち位(お腹の上方中央にある窪んだ部位)
・入浴温度は、熱過ぎない快適な温度で
・入浴時間と回数のおすすめは「週に2回~4回、20分~30分」
半身浴の具体的な効果について
自律神経が整い、脳の疲労(頭熱状態)が回復する
半身浴は乱れた自律神経のバランスを整える効果があると言われています。
こちらの記事の中で、膨大な量の情報処理や思考の暴走などによって、現代人は脳に負担をかけ過ぎていること、また、脳疲労の蓄積によって、身体全体のエネルギー効率が低下していることを述べました。
半身浴によって自律神経が整うと、パソコンと同様に熱に弱いとされる脳を、睡眠時に冷やすことで疲労を回復するシステムが正常に働きだします。
すると、脳に熱がこもってしまっている頭熱状態も緩和し、脳に蓄積していた疲労も取れていきます。
全ての司令塔である脳の疲労が取れて機能が高まれば、当然、身体のエネルギー効率も高まります。
頭痛が緩和する
菊地屋では、あらゆる頭痛は、頭熱状態が慢性的に続くことによって、脳の血管の拡張や炎症、頭部の筋肉のこり、脳内の圧力の変化、神経系のトラブルなど、さまざまな問題が生じることが原因となっていると考えています。
半身浴によって頭熱状態をケアすれば、頭痛も改善する可能性があります。
冷えを緩和することで、身体のエネルギー効率が向上する
こちらの記事で冷えによって身体のエネルギー効率が低下することを述べました。
裏を返せば、半身浴を習慣にすることで冷えを緩和し体温が上がれば、基礎代謝も上がりますので、結果的に身体のエネルギー効率が高まります。
免疫力が活性化する
私たちの身体は、ウイルスや細菌などの外敵や、身体の中に発生する癌細胞などに日々脅かされています。
こうした脅威から私たちを守ってくれるのが免疫です。
免疫力が低下すると、病気になりやすくなるだけではなく、何週間も前にひいた風邪が一向に良くならない・・といった形で症状が回復しづらくなってしまいます。
これ以上、病気を悪化させないためにも、また、病気を効率よく緩和させていくためにも、免疫力を活性化させる必要があるわけですが、そのためには「腸の機能を高めていく」ことが重要になってきます。
なぜなら、「腸には免疫細胞の6割以上が集中している」と言われているからです。
口から始まる消化器官は、外の世界とつながっており、常に外敵にさらされています。
物理的に細菌やウイルスが侵入しやすい場所なので、腸に免疫細胞を集中させることで、効率的に身体を守ってくれているのです。
つまり、腸の機能を高めれば免疫細胞は活性化されるわけですが、その他にも重要なことがあります。
それは血液の流れを良くする(冷えを緩和する)ことです。
婦人病と冷えの関係は有名ですが、身体が冷えていると、全身の血行が悪くなります。
大部分が腸で作られる免疫細胞は、血液に乗って身体中をめぐることで、全身をくまなくパトロールしていますから、身体が冷えて血液の流れが滞りがちだと、体内に異物を発見したとしても、免疫細胞がすぐに駆けつけられなくなってしまいます。
しかし、半身浴で腸の機能を高めつつ、全身の血行が良くなれば、免疫細胞は最大の効果を発揮できるようになります。
ちなみにこちらの記事で、現代人は食べ過ぎとストレスの影響から胃腸に負担をかけ過ぎていると述べましたが、半身浴によって胃腸を温めて血流を良くすれば、負担を軽減することができ機能も回復していきます。
睡眠の質が向上しストレスも軽減する
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの異なる神経系によって支配されていますが、不安や恐怖、怒りなどのストレスを感じると、交感神経が優位になります。
日々のストレスによって、多くの現代人は交感神経が優位になりがちですが、湯船につかることで、「休息の神経」とも呼ばれている副交感神経に切り替わりやすくなると、安眠できるようになりストレスも軽減すると考えられています。
女性ホルモン(内分泌系)のバランスが整う
女性ホルモンのバランスを乱す習慣に、質の悪い睡眠、冷え、ストレスが挙げられますが、既に半身浴がこれらをケアすることに長けていることは述べました。
婦人病の原因を掘り下げれば、必ず女性ホルモンの問題に行き着きつくことは間違いありませんから、半身浴でホルモンバランスを整えることができれば、あらゆる婦人病の症状も緩和していくでしょう。
半身浴の有効性を挙げようと思えば他にもいくらでも挙げられそうなのですが、きりがないのでこれくらいにしておいて、次は「湯たんぽ」の効果について見ていきましょう。
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夏冷え対策・夏でもお風呂で気持ちよく身体の冷えをとるコツ 身を滅ぼす刺激的な快楽よりも、湯船で健康的な「極楽」を体感しよう湯たんぽについて
子宮や卵巣の病気を緩和したり、ホルモンバランスを調整するためには、構造上、血流が滞りやすい(冷えやすい)骨盤内を日頃から温めることが大切です。
(関連記事→子宮や卵巣が冷えに弱い理由)
また、自律神経のバランスも整いやすくなりますし、下腹部を温めれば(腸には免疫細胞の6割以上があるので)免疫力も向上しやすくなります。
自律神経とホルモンと免疫力は心身を正常に機能させる土台となるシステムですから、この3つを同時にケアできるということで、当整体院では湯たんぽや半身浴をおすすめしています。
湯たんぽは、あらゆる病気のケアにはもちろん、疲労回復、ストレス解消、ダイエットなどに効果的な非常に万能なツールです。
値段も手ごろで、簡単に取り組めるケアですので、是非試してみてください。
かわいくておしゃれなおすすめの湯たんぽ「ファシー fashy」
当整体院でおすすめしているのは、使い勝手の良いドイツ製の(fashy(ファシー)という湯たんぽです。
fashyはカラーが多く、かわいくてファッション性に優れています。
ゴム製の湯たんぽと違い、臭いも気になりません。
柔らかい素材なので身体に当てた時のフィット感が抜群なのにも関わらず、合成樹脂PVC(プラスチック素材)を採用しているため、とても丈夫です。
また、ファシーは軽くて持ち運び自由なので、就寝時に使うだけでなく、テレビを見ながらとか、本を読みながらでも、気軽にお腹や足腰を温めることができます。
これまで、整体師の目線でいろいろな湯たんぽを試してきましたが、冷え取りの効果、触り心地、丈夫さ、値段、見た目、素材、軽さなど、さまざまな要素を総合した結果、現時点で最もおすすめのはファシーだと思っています。
ファシー(fashy)の湯たんぽの中でおすすめのタイプは?
ファシーはとても種類が多く、最大容量800㎖のスモールボトルや、可愛らしいぬいぐるみ形やハート形の湯たんぽ、足や腰を温めることに特化したモデル、座っても平気なクッション湯たんぽなど、さまざまなタイプの湯たんぽがあります。
いろいろと目移りしてしまうかもしれませんが、病気の症状を緩和したいとか、身体の冷えを取りたいとか、よく眠れるようになりたいなど、より高い効果を求めたいのだとすれば、やはり容量が多く保温性に優れた「スタンダードボトル」が一番おすすめです。
(湯たんぽはお湯を入れると結構熱くなるので、最初から「カバー」が付いているほうが便利です)
「fashy スタンダードボトル 2.0L カバー」
というキーワードでネット検索していただくと、さまざまなお店が通販を行っています。
手に取って選びたいと思う方には不安かもしれませんが、店舗で購入するよりも、通販の方がカラーや種類が豊富なのでおすすめです。
ちなみに私は、下の写真のように、ものすごくかわいいやつを使っています(笑)
冷え取り歴13年以上の整体師が考案する湯たんぽの効果的な使い方
ホルモンバランスが乱れていたり、婦人病でお悩みのクライアントさんが多い当整体院では、セルフケアの一環として、子宮や卵巣の辺りか下腹部に湯たんぽを当てて温める方法をおすすめしておりますが、おかげさまでとても良い結果が出ています。
生理痛や排卵痛がひどい時などに、湯たんぽを下腹部や腰に当てておくと痛みがラクになると、クライアントさんからも好評です。
注意点
〇注意点1
下腹部(子宮や卵巣周辺)を湯たんぽで温めるという方法は、どうすればもっとスムーズに、クライアントさんの症状を改善させられるだろうかと、日々、研究していく中で私が独自に考案したものです。
湯たんぽの使い方として、基本的には、直接身体に当てる方法は、低温火傷の可能性があるとされ、一般的にはあまり推奨されていません。
しかし、当整体院のクライアントさんの中で、この使用方法により低温火傷を起こした方は、これまで一人もいらっしゃいませんし、私自身も問題を感じたことはありません。
とはいえ、低温火傷の可能性が絶対に無いとは言い切れませんので、湯たんぽを直接肌に当てることは避け、「腹巻き」を付けたり、「ズボン下、スパッツ」などを履いた上に、ラクな服を着用した状態で湯たんぽを使うことをおすすめしています。
そして前提として、あくまでも自己責任でこの方法を試してみるかどうか、判断いただくようお願いします。(一切責任は負えませんので・・)
ただ、本当に温かいですし、経験的に有効なのは間違いないんですけどね。
〇注意点2
下腹部に湯たんぽを乗せると、最初は結構重く感じるはずです。
徐々に慣れてくるはずですが、しばらくしても辛く感じるようであれば、お湯の量を減らしても構いません。
ただ、極端にお湯の量を減らしてしまうと、温かさが続く時間も減ってしまいますので、その辺りはうまく調整してみましょう。
〇注意点3
「下腹部に湯たんぽを乗せて寝ると、気付いた時には、どこかに移動してしまっているんですが、大丈夫でしょうか?」
という質問をよくされます。
寝返りによって湯たんぽが動くのは当然ですし、布団の中にあるのであれば、身体はしっかり温まりますので問題ありません。
スタンダードボトルの次に買うなら、ファシーの「クッションボトル」タイプがおすすめ
ファシーの湯たんぽはいろいろな種類がありますが、このタイプはクッションという言葉通り、敷き布団の上に置いてその上に寝そべったり、お尻の下に敷いても全く問題なく使える丈夫な湯たんぽです。
その特性から、おしりや腰、背中、太もも、膝、ふくらはぎ、足首、足裏など、身体の裏側を温めることに適しています。
(クッションボトルのカバーは、基本的に別売りのようです。しかし、タオルなどを巻くだけでもカバー代わりになりますので、わざわざ買う必要はないと思います。)
実は、スタンダードボトルとクッションボトル、二つの湯たんぽを使った最強の合わせ技があります。
これはもう驚くほど身体が温まります。冷えがひどい方や、今悩んでいる症状をより効率的に改善していきたい方はもちろん、真冬や風邪をひいた時、生理痛や腹痛が辛い時などにおすすめです。
具体的な方法についてはこちら⇒驚くほど温かい!ひどい冷え性対策に、ファシーの湯たんぽを2つ使う合わせ技がおすすめ
とにかく温かい湯たんぽが欲しい!保温性にこだわりたい!という方には「陶器製」の湯たんぽがおすすめ
触り心地、丈夫さ、値段、見た目、素材、軽さなど、さまざまな要素を総合した結果、現時点で最もおすすめのはファシーなのですが、「温かさ」と、その「持続性」に限っていえば、陶器製の湯たんぽに軍配が上がります。
陶器製の湯たんぽは、入れられるお湯の量が多く、熱の伝導率も高いので、夜寝る前にお湯を入れれば、心地よい温かさが朝までもちます。
とにかく湯たんぽは温かいほうがいい!
保温性にこだわりたい!
という方、または、足の冷えがひどく、足元に置く湯たんぽが欲しい方には、陶器製をおすすめします。
(足の冷えがあまりにひどい方は、下腹部をファシーで温めつつ、足下に陶器製の湯たんぽを置くという合わせ技もおすすめです。これは本当に温かいです)
しかし・・
陶器製湯たんぽの難点は、とにかく「重くて固い」ところです。
お湯を入れるのも一苦労ですし、持ち運びも大変です・・
しかも、ベットで寝ている方の場合、落とすと高い確率で割れてしまうため、どうしても利便性に欠ける印象があります。
ただ、繰り返しになりますが、とにかく温かさは最強です!
・二つ目に買うならクッションボトルがおすすめ。(スタンダードボトルとの合わせ技は最高に温かい)
・とにかく温かい湯たんぽが欲しい!保温性にこだわりたい!という方には「陶器製」の湯たんぽがおすすめ。
湯たんぽの具体的な効果について
お湯を沸かし、そのお湯を湯たんぽに入れて下腹部の辺りに置いて寝る。
たったこれだけのことで、ぐっすり眠れるようになる、生理痛の緩和、脳の疲労回復、子宮や卵巣機能の回復、乱れた女性ホルモンの調整、免疫力の活性化など、一石何鳥なのかわからないほど、さまざまな部位を同時にケアできるのが湯たんぽの最大の特徴です。
生理痛を緩和できる
これは論より証拠で、生理痛でお悩みの方には是非試して欲しいのですが、「そろそろ生理が始まりそうかな」と感じたら、眠る時に下腹部に湯たんぽを当てて寝てみてください。
また、睡眠時以外でも生理痛が辛くなってきた時は、とりあえず湯たんぽで下腹部や腰を温めれば痛みが緩和するはずです。
騙されたと思って、是非チャレンジしてみてください。
脳の疲労を回復できる
私たちの脳には、自律神経の働きによって「睡眠時に脳を冷やすことで疲労を回復する」システムが備わっています。
具体的には、「手足に血液を流す※」ことで脳の熱を末端へ逃がし、脳を冷やしているのですが、湯たんぽを下腹部に置いて寝れば、沢山の血液が足元へ流れていくため脳の疲労も回復しやすくなります。
「すべての疲労は脳が原因」というタイトルの本もあるように、脳が疲れていると、全身の疲労感が抜けなくなってしまいますので、このセルフケアで脳の疲労を回復するだけでも、体感的にはだいぶラクになるはずです。
※子どもは眠くなると手足が温かくなりますが、この現象も睡眠時に脳を休ませようとしているのです。
子どもの脳は日々ものすごい勢いであらゆることを吸収しているため、それだけ負担も大きいのかもしれません。
子宮や卵巣機能を回復できる
こちらの記事で述べたように、子宮や卵巣は物理的に血流が滞りやすく冷え(血液の流れの滞り)は大敵です。
血液の流れが滞れば、子宮や卵巣の細胞に栄養や酸素を供給したり、炭酸ガスや老廃物を排出することが難しくなるため、機能が低下する可能性が高くなります。
しかし裏を返せば、湯たんぽで直接子宮や卵巣を温めれば、血液の流れが良くなり機能も回復しやすくなるはずです。
乱れた女性ホルモンを調整できる
婦人科系の症状を効率的にケアしていくためには、女性ホルモンのバランスを正常化していく必要があります。
女性ホルモンが分泌される流れを大まかに説明すると、脳内の視床下部が下垂体に対して「卵巣を刺激する性腺刺激ホルモンを分泌しなさい!」という命令を出します。
そして、その命令に従い、下垂体が性腺刺激ホルモンを分泌。
それが卵巣に送られることで、女性ホルモンが分泌されるという流れになります。
つまり、女性ホルモンのバランスが乱れている方は、視床下部、下垂体、卵巣のいずれかの器官になんらかの問題が生じている可能性が高いわけです。
しかし、前述したように湯たんぽによって脳の疲労を回復できれば、それは巡り巡って視床下部や下垂体の機能向上にもつながるはずですし、直接卵巣を温めれば、卵巣の機能も高まります。
すると、女性ホルモンを分泌するための視床下部→下垂体→卵巣の情報伝達のプロセスがスムーズになり、ホルモンバランスが整うことが期待できます。
免疫力の活性化
腸には免疫細胞の6割以上が集中しているので、下腹部に湯たんぽを当てて寝るだけで、腸の機能は高まり免疫力も活性化しやすくなります。
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