「なんとなく、自分が自分でないような感じ」
「頭がフワフワしていて、現実感が希薄な感じ」
この感覚は、あるクライアントさんが、「ちょっと伝わるか分からないんですが・・」と、恐る恐る私に相談してきた内容です。
人の感覚は、当然ながらその人自身にしか分からないものですし、変に思われるのではないか・・という危惧もあってか、言いづらかったのかもしれません。
この相談を受けた時、私は「あぁ、よく分かります」と返しました。
すると、そのクライアントさんは、「えっ、分かるんですか!?」という驚いた表情をし、その後、「私だけじゃなくて、安心しました」と言っていました。
こういった、「なんとなく感じている違和感や不快感」は、言語化するのが難しいことに加え、前述した通り、変に思われるかも・・という危惧があるため、なかなか人に打ち明けることができない問題かもしれません。
そもそも、「空気を読む」ことを強制する傾向がある、日本の社会の中に生きていると、主観的な感覚は、「人に言うべきではない」と思い込んでいる人が多い気がします。
たしかに、主観をそのまま相手に伝える行為は、子供がよくやることですし、いい大人がむやみに話してしまうのはリスクをともなうかもしれません。
しかし、それはあくまでも「世間的には・・」ということで、菊地屋の施術中の空間は「別」です。
私は、施術中の空間は「非現実的なものであるべき」だと考えています。
例えば、ディズニーランドに入れば、大人も子供のように振る舞えるように、施術中は「普通なら言えない」「非常識だと思われるかも・・」といった常識は、出来る限り忘れて欲しいと思っています。
そうすることで初めて本音が現れ、さらに質の高いカウンセリングができるのではないかと思っています。
漠然とした感覚、うまく言語化できるか分からないモヤモヤした気持ちなど、何か気になることがあるのであれば、まったく恥ずかしがる必要はありませんのでどしどしご相談ください。
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