人気アニメ、昭和元禄落語心中から学ぶ。他人のマネをせず、自分の土俵で勝負することの大切さ

現在放送中のアニメに「昭和元禄落語心中」という作品があります。
公式サイト→ http://rakugo-shinju-anime.jp/


タイトル通り、落語のアニメなのですが、これがなかなかすごい作品なんです。


まず声優がすごい。


主要キャラクターの有楽亭八雲(菊比古)を「石田彰」、同じ年で同じ日に弟子入りした有楽亭助六を 「山寺宏一」、ヒロインのみよ吉を「林原めぐみ」が演じています。


エヴァ好きにはたまらないキャスティングではないでしょうか。

(今の段階ではまだストーリー的に露出が少ない、与太郎役の関智一さんも、幅広い演技ができる安定感がある声優さんです)


山寺さんのような超ベテランでさえも、役を勝ち取るために自らオーディションを受けたそうですから、かなり気合いが入った作品になってます。


実際、その気合いが伝わってくるんです。


声優さんが、本気の落語を演じているんですが、これが本当に鳥肌もんです。


もしよかったら、騙されたと思ってPVだけでもご覧になってください。



知らない世界をのぞいてみることで、自分の固定観念が外れることもあります。


落語なんて見たことがないという方は、刺激になるかもしれませんよ。


さて、この作品の主人公の「菊比古」は、同じ年で同じ日に弟子入りし、天才肌で華のある落語家として力を付けていく「助六」の才能に対して、ある種の嫉妬を感じていました。


助六は、みんなが笑顔になるような王道落語を得意としているが、自分には、どうしてもそういう落語はできそうもない。


自分には才能が無いんじゃないか・・
と落ち込んでいたわけです。


しかしある時、自分には、色っぽい世界観を持った落語が向いていることに気付き、一皮剥けることになります。


自分の落語を見つけたわけです。


ああ、その気持ちわかるわ~と思いましたね。


私も子どものころ、自分に無いものを持っている友人に、嫉妬に近い感情を持っていたことがあります。


いつも周囲の注目を集めていて、彼の何気ない行動が周囲を動かすのを見て「カリスマ性っていうのはこういうことなんだろうな。自分にはできないことだな」と、子どもながらに感じていたのを覚えています。


今でも私は、「黙って俺についてこい」的な感じで、背中で物を語るタイプの人や、底抜けに明るくて、周囲を楽しませるような人を尊敬しています。


しかしそれは、本当に率直な気持ちであって、子どもの時のような嫉妬はとくに感じません。


それはおそらく、「自分が得意とする土俵であれば」、世の中に対して、そこそこの影響を与えられることを学んだからだと思います。


結局、私たちは「一生自分から逃げることはできません」


誰かの生き方を参考にするのは悪いことではありませんが、その誰かと同じように生きることはできません。


当たり前のことですが、私たちはしばしばそのことを忘れてしまい、憧れている人や成功している人の方に寄っていきがちです。


その方が確かな気がしますから・・


でも、それは大抵の場合、錯覚だと思うんですよね。


私は自分が凡人であることを知っていますから、凡人代表としてあえて言いますが、凡人であればあるほど、他人の土俵ではなく、「自分の土俵で勝負しない限り勝てない」と思うんです。


例えばもし菊比古が、助六の華のある落語に固執しマネをしたとしたら、十中八九うまくはいかなかったでしょう。


しかし、彼は「自分の落語=自分の土俵」とはなんなのか?
と自問自答し続け、実験と検証を繰り返してきたからこそ、結果的に自分の力を最大限に発揮できる土俵を見つけることができたわけです。


これは決して簡単なことではありません。


しかし、凡人が勝負に勝つためには、この方法が最も効率的だと思います。


そのためにはやはり、菊比古が「自分の落語とは?」と自問自答し続けたように、私たちも、自分の人生とは何か?どう生きたいのか?そんな風に自問自答し続けるしかないのだと思います。


それと、この作品のオープニングテーマも色っぽくて素敵です。
さすが椎名林檎、作品の世界観にピッタリです。


「薄ら氷心中」
歌:林原めぐみ
作詞作編曲 プロデュース:椎名林檎



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