施術家という仕事をしていて、素直にうれしいと思う時。

2015年は、おめでたいことに、なかなか赤ちゃんができなかったクライアントさんが、立て続けに妊娠された年でした。

妊娠されたクライアントさんから「先生のおかげです」と言われ、自分でも意外なほど気持ちが動かされたこともありました。

結局、努力しているクライアントさんが一番すごい

実は私は、なんらかの症状が改善し、「先生のおかげで本当にラクになりました」とお礼を言われても、良かったな~とは思っても、そこまで感動することもなく、わりと淡々としている方です。

といっても、別に私が無感動な人間というわけではないと思います。

そういうことではなく、菊地屋のクライアントさんには、セルフケアに取り組んでもらっていますから、生活を見直した上に、定期的に施術まで受けに来ていただいているわけです。

そこまで努力していれば、よほど難しい症状でなければ、少しずつ改善するのは当たり前だと思っています。
誰にでも自己治癒力は備わっているわけですからね。

また、別の言い方をすれば、私の施術などよりも、生活を見直したり、少しずつ、物事の考え方を変えようとしてきたクライアントさんの努力の方がよっぽど大切だと思っているので、お礼を言われても、内心では「いやいや、あなたが頑張ったからですよ」と思っています。

素直にうれしいと思う時

しかし、妊娠したクライアントさんからのお礼の言葉には、素直に感動している自分がいました。

妊娠は、病気を治すのとは違い、自己治癒力を高めれば良いというわけではなく、「精神状態が深く関係している」ので、クライアントさんとじっくり向き合いながら、ある程度の時間をかけ、心と身体を整えていく必要があります。

そのため、赤ちゃんを授かった時は、クライアントさんと二人三脚で頑張ってきたという実感が強く湧き、特に感慨深いんです。

そして、やはり、いつでも一番うれしく感じるのは、「考え方や価値観が変わり、前よりも生きることがラクになった」と言っていただいた時です。

以前の記事でも書きましたが、私は、施術家にとって、一番大切な仕事は、「クライアントさんの固定観念を壊すこと」だと思っています。

そのため、クライアントさんから、前よりも生きやすくなったと言ってもらえると、それなりの仕事ができたのだろうと、手ごたえを感じることができるんです。

そういう時は、たまには自分の仕事を褒めてやってもいいかなと思ったりもします。

ということで、これからも、自分が納得できるレベルの仕事ができるよう、コツコツとやっていきたいと思います。

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