「頭寒足熱」が健康に良い理由とは?どんな効果があるのかを整体師が解説

この記事では、

 

・頭寒足熱という言葉の意味。

・頭寒足熱の身体を作る方法(健康法)

・頭寒足熱にはどんな効果があるのか。

 

などについてお伝えしていきたいと思います。

古来から伝わる健康の秘訣、頭寒足熱ってどういう意味?

 

古くから語り継がれている「頭寒足熱」という言葉があります。

 

読み方は「ずかんそくねつ」

 

辞書で調べると「頭が冷え、足が暖かいこと。健康によいとされる。」
と書かれていますが。

 

菊地屋ではこの言葉を
「頭(脳)に血が上って熱がこもった状態と、下半身が冷えた状態が続くと健康を害すので、身体を頭寒足熱状態に保つことが大切」という意味で捉えています。

 

ポイントは、脳に熱がこもった状態=脳に疲労が蓄積している状態ということです。

 

さまざまなクライアントさんと接してきてわかったことは、多くの現代人は、ほとんど自覚がないまま脳の疲労が慢性化していることです。(スマホやパソコンの影響が大きいのでしょうが、処理しなくてはならない情報が多すぎて、脳に負担がかかっているということなのだと思います)

 

そして厄介なのが、どうやら慢性的な脳疲労は、脳全体の機能を低下させ、さまざまな症状を引き起こす原因になっている可能性があるということです。

 

頭(脳)にこもった熱と脳疲労の関係については後ほど詳しく解説していきますので、いったん話を戻しますね。

 

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頭熱(のぼせ)状態が慢性化すると、なぜ危険なのか? 身体のエネルギー効率を下げている主な原因は「冷え」と「頭熱状態」

 

さて、頭寒足熱についてです。

 

現在では、頭寒足熱の考え方を背景とした健康法、健康器具、睡眠法、書籍、さらに集中力アップの効果が望めるということで受験対策としての勉強法までもが登場し、大きな広がりを見せています。

 

一説によると、この考え方は、約四百年前の江戸時代の頃には、既に存在していたというのですから驚きです。

 

頭寒足熱の語源、由来

 

さまざまな説があるようですが、ネットで検索できる仮説としては、スコッチ・ウィスキーの銘柄の名前にもなり、なんと「152歳」まで生きたといわれるイングランド人トーマス・パー(オールド・パー、またはオールド・トム・パーの異名で知られる。1483年? ~1635年11月14日)が言った言葉が語源になったとされています。

 

そして、時を経て・・

 

オランダに、ヘルマン・ブールハーフェ(1668年 12月31日~1738年 9月23日)という医学者がいました。

 

大学で教鞭を取りながら、多くの医師を育てた優れた人物だったそうです。

 

彼が亡くなった時、一冊の書物が残されました。

 

そのタイトルは「医学における重要な秘宝」

 

彼ほどの人が「秘宝」とまで言うくらいですからね。それはもう、この本を最初に読んだ人は興奮したでしょう。

 

しかし、ページをめくってみると、その扉に「頭をひやし、足はあたためる。これで病気知らず」と書かれたあり、それ以外のページは白紙だったそうです。

 

なかなかロマンがある話ですよね。

 

彼は日本の蘭学にも強い影響を与えた人物だそうで、当時の蘭学者たちがこの言葉を翻訳した際に「頭寒足熱」という形で伝わったのではないか・・という説があるのです。

 

かなり夢がある説なので、個人的には指示したいのですが・・

 

1651年に日本で書かれた崑山集(こんざんしゅう)という書物の中に「すそ野あつし 頭寒足熱 ふじの雪」という表現があるそうで、そうなると、ちょっとおかしな話になるのです。

 

というのも、医学者であるヘルマン・ブールハーフェ先生が亡くなったのが1738年で、崑山集が書かれたのが1651年なので、これだと日本で書かれた崑山集のほうが先になってしまいますからね。

 

そうなると、ブールハーフェ先生⇒日本の蘭学者へというルートはちょっとあやしくなります。

 

ということで、申し訳ありませんが頭寒足熱の語源や由来については、正確なことはわかっていないのです・・

なぜ頭寒足熱が健康に良いと言われるのか?

 

頭寒足熱が健康に良い理由を理解するためには、その逆の「頭熱足寒」状態が、なぜ健康に悪いのかを知る必要があります。

 

頭熱状態とは、脳の熱をスムーズに放出することができず、慢性的に頭に熱がこもってしまっている状態のことで、睡眠と密接に関係しています。

 

睡眠・脳の疲労・頭熱の関係

 

私たちは、自律神経の働きによって「睡眠時に脳を冷やす」ことで疲労を回復していることをご存知ですか?

 

脳は精密機械のパソコンと同じように、熱に弱い性質があります。

 

例えばパソコンは、同時に複数のタスクを処理しようとすると、負荷がかかって熱を持ちますよね。

 

あなたもパソコンが「ブーン」という派手な音をたてるのを聞いたことがあると思いますが、あれは、熱暴走によってパソコンが壊れないように冷却ファンが作動している音です。

 

「頭に血が上る」という言葉が物語っているように、パソコンと同様、人間の脳も活動中熱をもちますので、定期的に冷やし、疲労を回復してやる必要があります。

 

とはいえ、私たちの身体にはパソコンのような冷却ファンが搭載されているわけではないので、自律神経の働きによって「睡眠時に脳を冷やす」ことで疲労を回復するシステムが備わっているのです。

 

例えば子どもは眠くなってくると、手足が温かくなります。
これは手足に血液を流すことによって、脳の熱を末端へ逃がし、冷やして回復しようとしているわけですね。

 

しかし、多くの現代人は、脳に負担をかけ過ぎるライフスタイルや、冷え、ストレスなどの影響で自律神経が乱れていることが多く、睡眠時の冷却システムが正常に働いていない方が少なくありません。

 

すると、脳の熱がスムーズに放出できなくなり、脳の疲労が取れ難くなってしまうのです。

 

「すべての疲労は脳が原因」というタイトルの本もあるように、頭熱状態によって脳の疲労が蓄積していくと、全身の疲労感が抜けないなったり、脳全体の機能が低下してしまう可能性がありますので、想像以上に危険な状態なのです。

 

ということで「頭熱足寒」状態が、健康に悪いのは、頭熱状態=自律神経の乱れから睡眠の質が低下し、脳の疲労が回復しづらい状態のことだからです。

 

そして、その反対の「頭寒足熱」が健康に良いと言われる理由は、その状態が自律神経が正常に機能していて、睡眠の質が高く、脳の疲労も蓄積していない状態だからだと菊地屋では考えています。

頭寒足熱の身体を作る方法・やり方

 

では、睡眠の質も向上し、脳の疲労も回復しやすくなる「頭寒足熱」の身体を作るためにはどうしたらいいでしょう。

 

実はその方法はとてもシンプルで、日常的に下半身を温めるセルフケアを行えばいいのです。

 

その理由もシンプルです。

 

下半身に血流が集まれば、相対的に上半身(脳)の血流が減るからです。

 

具体的な方法は、菊地屋では頭寒足熱・冷え取り健康法をおすすめしています。

 

この健康法は、頭寒足熱の反対、「頭熱足寒」状態になりがちの現代人の下半身を、主に「半身浴」「湯たんぽ」を使うことで集中的に温め、頭に集まり過ぎた熱(血液)と下半身の冷えを同時に緩和させるシンプルなセルフケアです。

 

お金もかからず、誰でも簡単に心地よく取り組める健康法ですが、その簡単さとは裏腹に、あらゆる病気に驚くほど効果的です。

詳細は↓をご覧ください。

 

頭寒足熱・冷えとり健康法

 

頭寒足熱・冷えとり健康法を強くおすすめしたい理由

 

理由①実際に効果が高いから

 

医学的な根拠やメカニズムを示すのは難しいとはいえ、頭寒足熱という考え方は、なぜこんなにも長い間、淘汰されることなく、語り継がれてきたのでしょう?

 

さまざま意見があると思いますが、第一の理由はシンプルに「実際に効果があったから」だと考えています。

 

言うまでもなく、効果的ではない健康法は淘汰されていきます。
四百年も語り継がれていること自体が、効果的である証拠と言えるのではないでしょうか。

 

昔は、「たたり」や「呪い」という言葉があるように、霊的な存在も病気の原因とされていました。

 

これは、健康法以外にも、病気を改善するための方法論が(おはらい、お守り、神仏への信仰など)沢山あったことを示しています。

 

そんな中、決してメジャーな価値観ではないにせよ、現代まで淘汰されずに語り継がれてきているということは、それだけ効果があったということだと考えています。

理由②手間とお金がかからないから

 

情報過多の現代では、新しい健康法が生まれては消えを繰り返しています。

 

中には、数ヶ月も経たないうちに、あらゆるメディアから姿を消す健康法も珍しくありませんが、世間から支持されなかったそういった健康法は、多くの場合、手間やお金がかかるものだったりします。

 

反面、頭寒足熱の身体を作るために必要なのは、「お風呂」や「湯たんぽ」などですから、比較的お金もかからず、簡単に実践できます。

 

これが、高額な健康器具や健康食品を使っていたり、遠出して行わなくてはならないような健康法となれば話は別です。

前者はお金がかかり、後者は手間がかりますから、いくら効果的だとしても、多くの方々に受け入れられるのは難しいのではないかと思います。

 

理由③頭寒足熱・冷えとり健康法は日本人の価値観と相性がいいから

 

前述したように、海外にも頭寒足熱に近い考え方はあります。

 

しかし、頭寒足熱という概念がこれだけ長い間語り継がれている国は、日本以外に聞いたことがありません。

 

その背景にはおそらく、日本にはもともと温泉が多く、血行を良くしてケガや病気を改善する「湯治」という健康法や、「冷えは万病のもと」といった考え方が既にあったことなど。

 

他の国よりも、頭寒足熱とい健康法を受け入れやすい、文化的な土壌が整っていたことが関係しているのではないかと考えています。

 

それは、時代の空気感が反映されやすい、小説や落語の中で、頭寒足熱という言葉が登場していることからも感じられます。

 

例えば。

 

「昔から頭寒足熱と言ってな、頭は冷やしとかなきゃいけねぇものなんだ。悪いことはいわねぇから、水で冷やしな」
落語「無精床」より。

また、文豪夏目漱石は「我輩は猫である」の中で、「頭寒足熱は延命息災のしるしと傷寒論にも出ている通り・・」という一文があります。

 

おそらく、頭寒足熱という考え方は、日本人の価値観や文化と相性がとても良かったのでしょうね。

 

メディアでは、特に欧米で流行した健康法を頻繁に紹介しますが、いくら他の国で人気がある健康法でも、自分の(日本人の)価値観と合わないものを、心から信じることはできません。

 

そして、信じられない健康法は、往々にして効果が出にくいものです。

 

「病は気から」とも言いますしね。

 

ですので、これを逆手に取って考えれば、自分にとって効果的な健康法を見つけやすくなります。

つまり、「自分の価値観と合うかどうか」または「信じられるかどうか」という基準で健康法を選べばいいのです。

 

その点、細々とではありますが、四百年も語り継がれている頭寒足熱健康法は、日本人の価値観と相性抜群で安心できます。

 

さすがに、全ての日本人に受け入れられるものではありませんが、歴史が証明しているように、多くの方に受け入れられる可能性は高いのではないかと思います。

 

そういった意味で、当整体院では、頭寒足熱の概念を背景にした健康法は、「最も日本人に適している」のではないかと考えています。

 

まとめ

・頭寒足熱の身体を目指す健康法は、効果的で、手間とお金がかからず、日本人の価値観にマッチした健康法。

まとめ

 

ということで、「頭寒足熱」について、いろいろな角度からお伝えしてきました。

 

菊地屋でおすすめしている頭寒足熱・冷えとり健康法は、健康の土台である自律神経系のバランスを整えることで、睡眠の質と脳の疲労を改善することができます。(その他にも沢山のメリットがあります)

 

身体を温めることは基本的に心地よいことですし、簡単でお金もかからないので、継続しやすいという利点もあります。
(お金がかかり過ぎたり、わざわざどこかへ通わなければならなかったり、辛すぎる健康法をコツコツと継続できる方はとても少ないですしね・・)

 

とにかく絶対的な自信を持っておすすめできる健康法なので、是非今日からでも取り組んでいただければと思います。

頭寒足熱・冷えとり健康法