古来から伝わる健康の秘訣、頭寒足熱・冷えとり療法を全ての現代人におすすめしたい具体的な理由

頭寒足熱とは?

頭寒足熱という言葉の意味、そしてこの健康法がどれだけ素晴らしく合理的なのか、また、それを実践することで身体がどのように変化する可能性があるのかについて具体例を挙げてお伝えしていきたいと思います。

 

頭寒足熱とは、約400年前の江戸時代の頃には既に存在していたとされる、心と身体を健康に保つための秘訣として、古くから知られている言葉です。

 

私はこの言葉を「頭(脳)に血が上って熱がこもった状態と、下半身が冷えた状態が続くと健康を害するので、身体を頭寒足熱状態に保つことが大切」ということに直観的に気付いていた先人たちの教訓だと理解しています。

 

菊地屋で行っている身体的なアプローチの主な目的は、身体を頭寒足熱モードに変えていくことです。
そういう意味では、最も重要なコンセプトと言っても過言ではありません。

 

そのため、全てのクライアントさんに頭寒足熱・冷え取り健康法に取り組んでいただき、施術との相乗効果を狙いつつ病気をケアしていく方針を取っています。

 

頭寒足熱・冷え取り健康法とは、主に半身浴と湯たんぽによって下半身を集中的に温め、頭の熱と下半身の冷えを緩和させるシンプルなセルフケアです。

 

お金もかからず、誰でも簡単に心地よく取り組める健康法ですが、その簡単さとは裏腹に、あらゆる病気に驚くほど効果的です。

 

では、具体的にどんな効果を望めるのか見ていきましょう。
まずは「半身浴」についてです。

半身浴の具体的な効果

 

自律神経が整い、脳の疲労(頭熱状態)が回復する

半身浴は乱れた自律神経のバランスを整える効果があると言われています。

 

こちらの記事の中で、膨大な量の情報処理や思考の暴走などによって、現代人は脳に負担をかけ過ぎていること、また、脳疲労の蓄積によって、身体全体のエネルギー効率が低下していることを述べました。

 

半身浴によって自律神経が整うと、パソコンと同様に熱に弱いとされる脳を、睡眠時に冷やすことで疲労を回復するシステムが正常に働きだします。

 

すると、脳に熱がこもってしまっている頭熱状態も緩和し、脳に蓄積していた疲労も取れていきます。
全ての司令塔である脳の疲労が取れて機能が高まれば、当然、身体のエネルギー効率も高まります。

 

冷えを緩和することで、身体のエネルギー効率が向上する

こちらの記事で冷えによって身体のエネルギー効率が低下することを述べました。
裏を返せば、半身浴を習慣にすることで冷えを緩和し体温が上がれば、基礎代謝も上がりますので、結果的に身体のエネルギー効率が高まります。

免疫力が活性化する

私たちの身体は、ウイルスや細菌などの外敵や、身体の中に発生する癌細胞などに日々脅かされています。
こうした脅威から私たちを守ってくれるのが免疫です。

 

免疫力が低下すると、病気になりやすくなるだけではなく、何週間も前にひいた風邪が一向に良くならない・・といった形で症状が回復しづらくなってしまいます。

 

これ以上、病気を悪化させないためにも、また、病気を効率よく緩和させていくためにも、免疫力を活性化させる必要があるわけですが、そのためには「腸の機能を高めていく」ことが重要になってきます。

 

なぜなら、「腸には免疫細胞の6割以上が集中している」と言われているからです。

 

口から始まる消化器官は、外の世界とつながっており、常に外敵にさらされています。
物理的に細菌やウイルスが侵入しやすい場所なので、腸に免疫細胞を集中させることで、効率的に身体を守ってくれているのです。

 

つまり、腸の機能を高めれば免疫細胞は活性化されるわけですが、その他にも重要なことがあります。
それは血液の流れを良くする(冷えを緩和する)ことです。

 

婦人病と冷えの関係は有名ですが、身体が冷えていると、全身の血液の流れが悪くなります。

 

大部分が腸で作られる免疫細胞は、血液に乗って身体中をめぐることで、全身をくまなくパトロールしていますから、身体が冷えて血液の流れが滞りがちだと、体内に異物を発見したとしても、免疫細胞がすぐに駆けつけられなくなってしまいます。

 

しかし、半身浴で腸の機能を高めつつ、全身の血液の流れを緩和すれば、免疫細胞は最大の効果を発揮できるようになります。

 

ちなみにこちらの記事で、現代人は食べ過ぎとストレスの影響から胃腸に負担をかけ過ぎていると述べましたが、半身浴によって胃腸を温めて血流を良くすれば、負担を軽減することができ機能も回復していきます。

睡眠の質が向上しストレスも緩和する

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの異なる神経系によって支配されていますが、不安や恐怖、怒りなどのストレスを感じると、交感神経が優位になります。

 

日々のストレスによって、多くの現代人は交感神経が優位になりがちですが、湯船につかることで、「休息の神経」とも呼ばれている副交感神経に切り替わりやすくなると、睡眠の質が高まりストレスも軽減すると考えられています。

女性ホルモン(内分泌系)のバランスが整う

女性ホルモンのバランスを乱す習慣に、質の悪い睡眠、冷え、ストレスが挙げられますが、既に半身浴がこれらをケアすることに長けていることは述べました。

 

婦人病の原因を掘り下げれば、必ず女性ホルモンの問題に行き着きつくことは間違いありませんから、半身浴でホルモンバランスを整えることができれば、あらゆる婦人病の症状も緩和していくでしょう。

 

半身浴の有効性を挙げようと思えば他にもいくらでも挙げられそうなのですが、きりがないのでこれくらいにしておいて、次は「湯たんぽ」の効果について見ていきましょう。

湯たんぽの具体的な効果

 

お湯を沸かし、そのお湯を湯たんぽに入れて下腹部の辺りに置いて寝る。

 

たったこれだけのことで、生理痛の緩和、脳の疲労回復、子宮や卵巣機能の回復、乱れた女性ホルモンの調整、免疫力の活性化、など、一石何鳥なのかわからないほど、さまざまな部位を同時にケアできるのが湯たんぽの最大の特徴です。

生理痛を緩和できる

これは論より証拠で、生理痛でお悩みの方には是非試して欲しいのですが、「そろそろ生理が始まりそうかな」と感じたら、その夜から下腹部に湯たんぽを当てて寝てみてください。

 

また、睡眠時以外でも生理痛が辛くなってきた時は、とりあえず湯たんぽで下腹部や腰を温めれば痛みが緩和するはずです。
騙されたと思って、是非チャレンジしてみてください。

脳の疲労を回復できる

私たちの脳には、自律神経の働きによって「睡眠時に脳を冷やすことで疲労を回復する」システムが備わっています。

 

具体的には、「手足に血液を流す※」ことで脳の熱を末端へ逃がし、脳を冷やしているのですが、湯たんぽを下腹部に置いて寝れば、沢山の血液が足元へ流れていくため脳の疲労も回復しやすくなります。

 

「すべての疲労は脳が原因」というタイトルの本もあるように、脳が疲れていると、全身の疲労感が抜けなくなってしまいますので、このセルフケアで脳の疲労を回復するだけでも、体感的にはだいぶラクになるはずです。

 

※子どもは眠くなると手足が温かくなりますが、この現象も睡眠時に脳を休ませようとしているのです。
子どもの脳は日々ものすごい勢いであらゆることを吸収しているため、それだけ負担も大きいのかもしれません。

子宮や卵巣機能を回復できる

こちらの記事で述べたように、子宮や卵巣は物理的に血流が滞りやすく冷え(血液の流れの滞り)は大敵です。

 

血液の流れが滞れば、子宮や卵巣の細胞に栄養や酸素を供給したり、炭酸ガスや老廃物を排出することが難しくなるため、機能が低下する可能性が高くなります。

 

しかし裏を返せば、湯たんぽで直接子宮や卵巣を温めれば、血液の流れが良くなり機能も回復しやすくなるはずです。

乱れた女性ホルモンを調整できる

婦人科系の症状を効率的にケアしていくためには、女性ホルモンのバランスを正常化していく必要があります。

 

女性ホルモンが分泌される流れを大まかに説明すると、脳内の視床下部が下垂体に対して「卵巣を刺激する性腺刺激ホルモンを分泌しなさい!」という命令を出します。

 

そして、その命令に従い、下垂体が性腺刺激ホルモンを分泌。
それが卵巣に送られることで、女性ホルモンが分泌されるという流れになります。

 

つまり、女性ホルモンのバランスが乱れている方は、視床下部、下垂体、卵巣のいずれかの器官になんらかの問題が生じている可能性が高いわけです。

 

しかし、前述したように湯たんぽによって脳の疲労を回復できれば、それは巡り巡って視床下部や下垂体の機能向上にもつながるはずですし、直接卵巣を温めれば、卵巣の機能も高まります。

 

すると、女性ホルモンを分泌するための視床下部→下垂体→卵巣の情報伝達のプロセスがスムーズになり、ホルモンバランスが整うことが期待できます。

免疫力の活性化

腸には免疫細胞の6割以上が集中しているので、下腹部に湯たんぽを当てて寝るだけで、腸の機能は高まり免疫力も活性化しやすくなります。

 

ということで、主に半身浴と湯たんぽを使って行う頭寒足熱・冷え取り健康法についてお伝えしてきました。

 

しつこいほど具体例を挙げましたので、下半身を集中的に温めることで、頭にこもった熱をスムーズに放出し、身体を頭寒足熱モードに作り変えていくことのメリットは伝わったと思います。

 

世の中にはあらゆる健康法が存在しますが、健康の土台である自律神経系、内分泌系(ホルモン)、免疫系の3つのシステムを同時に回復させることができ、酷使しがちの脳や胃腸の負担も軽減できるとくれば、これだけ「現代人にとってありがたい健康法は他にはなかなか無い」と思います。

 

しかも、身体を温めることは基本的に心地よいことですし、簡単でお金もかからないので、継続しやすいという利点もあります。
(お金がかかり過ぎたり、わざわざどこかへ通わなければならなかったり、辛すぎる健康法をコツコツと継続できる方はとても少ないですしね・・)

とにかく絶対的な自信を持っておすすめできる健康法なので、是非今日からでも取り組んでいただければと思います。

 

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