理想のカウンセリングとは、何気ない会話の中で何気なく進行し、何気なく終わるようなものだと思う。

菊地屋では、あらゆる病気、あらゆる生きづらさの原因は、大抵、心の問題が関係していると考えています。

 

そのため、精神面のケアのためにもカウンセリングに力を入れているのですが、当整体院のカウンセリングは一般的なものとは違い、何気ない会話の中で何気なく進行し、何気なく終わっているような、カウンセリングっぽさを極力排除したものとなっています。

 

私がクライアントだったら、「今からカウンセリングをします」という態度をされると力んでしまう気がしますし、なんとなく「用意された言葉」というか、それっぽいことを無意識に話してしまって、本音を話せないような気がするんですよね。

 

街頭でインタビューに答えている素人の方を見ると、明らかに「こう答えておけば間違いないんでしょ」という感じで答えている方が多く、そういうのを見ると「本気で思ってもないことを、よくこんなに真顔で話せるもんだな・・」と反射的に鳥肌が立ってしまうんですが・・

 

この感覚、なんとなく伝わるでしょうか・・

 

つまり、わかりやすい状況を設定すると、多くの人は「それ用の言葉」で話し出す傾向があるわけですね。

 

厄介なことにクライアントさん自身は、それでもなんとなく自分のことを話した気になっていたりするものなんですが、プロの目から見れば、明らかに本音を語っていないことははっきりとわかるわけです。

 

そこで、私が重要だと考えているのが、全くカウンセリング臭のしないカウンセリングです。

 

何気ない会話をしていると、あちこちにクライアントさんの本音が垣間見える瞬間があるので、そのトピックを自然に広げていくことで、何気なく重要な話に移行していきます。

 

個人的には、カウンセリングをしているように思われてしまうレベルでは赤点で、「病気についての話は全然していないし、こんなに日常的な話ばかりしてて大丈夫なのかな?」と思ってもらえるくらいがちょうどいいと考えています。

 

ちなみに私は、施術中、滅多にネガティブな印象を与える言葉は使いません。

 

なぜなら、施術中のクライアントさんは変性意識(トランス)状態になっているため、こちらの言葉が暗示として深く入ってしまう可能性が高いからです。

 

そういったリスクを避けるためにも、私は私の言葉を自分の耳でモニタリングしながら、クライアントさんにかける言葉はもちろん、会話のスピードや声のトーン、間を意識しながら話すようにしています。

 

また、クライアントさんの状況を見ながら、会話の内容をどんどん変えていったり、今日は疲れているなと感じれば、「疲れてるでしょうから、寝ちゃっていいですよ」と予め伝えることもあります。
(クライアントさんによっては、施術中は毎回、ゆっくり寝ていたいという方もいますので、中にはほとんど会話をしない方もいます。その辺りはちゃんと空気を読んで、あえてこちらから話しかけないようにしています)

 

たまに、会話に夢中になってしまって、クライアントさんが眠くなってきたことに気づくのが遅れてしまう時があるのですが、それに気づいた瞬間、急に押し黙ります(笑)

 

話は変わりますが、あるクライアントさんと初めてお会いした時、直感的に「何か大きな問題を抱えていそうだな」と感じました。

 

ただ、まだその時は初対面ですし「誰かに話したいとは思っているけれど、この先生を信じていいのかまだわからない」というような心情だったのではないかと思います。

 

何かあるなとは思いながらも、私はあえてその問題には触れず、全く違う話でコミュニケーションを取り続けました。

 

だいたい月に1度程度の間隔で施術を繰り返し、初回から「1年半」ほど経った頃だったと思いますが、そのクライアントさんが突然自分の身に起きた過去の出来事について、涙ながらに語ってくれました。

 

これまで、友人はもちろん、身内にさえも話せなかった・・と言いながら。

 

「待つ」ということは、実はとても大切なコミュニケーションです。

 

現代人は何事もすぐに結果を出そうとする傾向があり、相手にもそれを求めることが多いと思いますが、私たちのように、曲りなりにも「先生」と呼ばれる立場の人間は、少なくともクライアントさんに対しては、長期的な視点を持ちつつじっくり信頼関係を構築したいものです。(自戒を込めて)

 

ということで、世の中にはいろいろなカウンセリングがありますし、どれも素晴らしいものだと思いますが、私は個人的に「何気ない会話の中で何気なく進行し、何気なく終わっているようなカウンセリング」が気にいっています。

 

おそらく、カウンセリングに堅苦しいイメージを持っている方にも気にいっていただけるのではないかと思います。

 

「誰かに話を聞いてもらいたいと思っている方は多い」ですが、残念ながら「真剣に話を聞いてくれる人は少ない」ものですから、ご興味があれば何気ないカウンセリングを受けに来てください。お待ちしております。

〇次の記事↓↓
空気を読むことが目的化してませんか?「それ用の言葉」から「自分自身の言葉」へ