不眠症の原因を、スマホやパソコン、ネガティブ思考などによって蓄積される脳疲労と、慢性的な頭熱状態(のぼせ)の関係から考えてみました

 

睡眠障害(不眠症)と頭熱状態と脳疲労の関係

 

頭熱(ずねつ)状態とは、脳の熱をスムーズに放出することができず、慢性的に頭に熱がこもってのぼせてしまっている状態のことです。

 

菊地屋では、

入眠障害(30分~1時間以上経ってもなかなか寝付けない)

中途覚醒(夜中に3回以上目が覚める。その後なかなか寝付けない)

早朝覚醒(予定している起床時間の2時間以上前に目が覚める)

熟眠障害(眠りが浅く、ぐっすり眠った感じがしない)などの

あらゆる睡眠障害・不眠症は、この頭熱状態が関係していると考えています。

もしもあなたが、以下の症状に心当たりがあるのであれば、頭熱状態になってしまっている可能性が高いと言えます。

 

頭に血が上っている感覚がある

あくびが多い

頭皮が固い

頭が重く感じる

頭がぼーっとする

のぼせを感じる

これってホットフラッシュかも?と感じるような症状が起こることがある

手足の末端が冷えている

イライラや不安を感じやすい

ストレスをコントロールできない

まったく集中できない

仕事の効率が明らかに落ちている

物忘れが多い・・など。

(※良くも悪くも人間はどんな状態にも慣れてしまう傾向がありますので、慢性的に頭に熱がこもりのぼせていたとしても、その感覚がふつうになってしまっている方が少なくありません。)

なぜ脳に熱がこもってしまうのか?

 

脳は精密機械のパソコンと同じように、熱に弱い性質があります。

 

例えばパソコンは、同時に複数のタスクを処理しようとすると、負荷がかかって熱を持ちますよね。

 

あなたもパソコンが「ブーン」という派手な音をたてるのを聞いたことがあると思いますが、あれは、熱暴走によってパソコンが壊れないように冷却ファンが作動している音です。

 

「知恵熱」という言葉が物語っているように、パソコンと同様、人間の脳も活動中熱をもちますので、定期的に冷やし、疲労を回復する必要があります。

 

とはいえ、私たちの身体にはパソコンのような冷却ファンが搭載されているわけではありません。

 

そのため、自律神経の働きによって「睡眠時に脳を冷やす」ことで疲労を回復するシステムが備わっているのです。

 

例えば子どもは眠くなってくると、手足が温かくなります。
これは脳の血液を末端の手足に流すことで、睡眠時に脳の熱を冷やし回復させるための準備をしているのです。

 

しかし、多くの現代人は、脳に負担をかけ過ぎるライフスタイルや、ストレスなどの影響で睡眠をコントロールしている自律神経が乱れていることが多いため、睡眠の質が低下し、脳を冷やすシステムの働きが悪くなっています。

 

すると、睡眠時に脳の熱がスムーズに放出できなくなり、疲労が取れ難くなってしまうのです。

「すべての疲労は脳が原因」というタイトルの本もあるように、脳の疲労が蓄積していくと、脳全体の機能低下とともに、全身のだるさや疲労感が抜けづらくなってしまいます。

この状態が慢性化したものを菊地屋では頭熱状態と呼んでいます。

豆知識・あくびが出るのは脳を冷やすため!?

退屈な会議やスピーチを聞いているような場面で、どうしようもない眠気が襲ってくることがあります。
 
これは脳の温度が下がっている証拠ですが、「寝てはいけない!」と無理に我慢していると、今度は寝ないようにするために脳の血流量が増加し温度が上昇していくことになります。
 
しかし、脳の細胞は温度が39度以上になると死滅してしまうため、今度はそれを抑えるべく脳を冷却させるための行動を起こすのですが、それが「あくび」です
 
具体的なメカニズムは、あくびによって吸い込んだ空気が喉付近の血管・血液を冷やし、冷えた血液が脳に送られることで脳の温度が下がると言われています。
 
つまり、あくびを頻繁にする人は、それだけ脳の温度を冷やさなくてはならない状況にあるということになります。

脳に負担をかけ過ぎる現代人のライフスタイルが自律神経と、それをコントロールしている視床下部の機能を低下させる

スマートフォンやパソコンの使いすぎによって乱れる自律神経

 

仕事で毎日何時間もパソコンの画面を見つめ、プライベートな時間でも、スマートフォンやタブレットを使ってネット検索やSNS、動画などを楽しむ。

 

現代人にとってこれは何の変哲もない日常的な風景ですが、少し見方を変えると、私たちは毎日、目と脳を酷使しながら大量の視覚情報を処理し続ける日々を送っているともいえます。

 

完全にスマホ依存症になっている方も少なくありませんが、あまり長い間、目を酷使し続けると、交感神経が緊張し自律神経が乱れやすくなることがわかっています。

 

交感神経が優位になっている時、睡眠を司る副交感神経はオフになってしまいます。

 

寝る寸前までスマホを見ていると、寝付きづらくなるのはそのためです。

 

ネガティブな思考によるストレスが自律神経を乱す

 

一説によると人間は、1日のうちに6万回~10万回も思考すると言われています。
しかも、そのうちのほとんどはネガティブな思考だそうです。

 

あなたも、ふとした瞬間にネガティブなことを思考してしまうクセがついていませんか?

 

その度に脳はストレスを感じるわけですが、それが毎日数万回も繰り返されるわけです。
一つ一つは小さなストレスだったとしても、これだけ繰り返されれば自律神経の乱れにつながることは十分あり得ると考えています。

 

世の中を見渡してみても、悩みごとが少ない方よりも、いつも悩んでいる方のほうが疲れやすかったり、病気になりやすいのは明らかです。
それだけ、ネガティブな思考が生みだすストレスは、心身のバランスを崩す原因となり得るということなのだと思います。

 

 

 

ということで、多くの現代人は、スマホやパソコンで目を酷使し、思考の暴走によるストレスによって無意識のうちに自律神経のバランスを崩してしまう傾向があるわけですが、睡眠障害でお悩みの方が増えているのも、現代人特有のこういったライフスタイルが関係していることはおそらく間違いないでしょう。

 

睡眠障害が厄介なのは、睡眠時に脳の熱をスムーズに排出することができず、十分に脳を休ませることができないため、結果的に脳全体のパフォーマンスが著しく低下してしまうというところです。

 

特に、脳の中にある視床下部という臓器の機能が低下してしまうと厄介です。

 

視床下部は、別名「生命維持の中枢」と呼ばれるほど重要な臓器のため、この臓器の機能が低下してしまうということは、文字通り、生命力の低下を意味します。

 

生命力が低下すれば、当然、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいますから、睡眠障害はできるだけ早めにケアしたほうが無難でしょう。
(簡単に取り組めるセルフケアの方法はこのページの後半でお伝えしています)

 

自律神経が乱れている方のほとんどは、ホルモンバランスも乱れている

 

菊地屋は開業してから7年近く、婦人病に特化した整体院として営業をしてきた経緯があるのですが、その経験からわかったことは、女性ホルモンのバランスを崩し、婦人病でお悩みの方のほとんどが睡眠の問題を抱えていたということでした。

 

その理由は明確で、睡眠をコントロールしている自律神経とホルモンは、どちらも視床下部の管轄下にある機能だからです。

つまり、女性ホルモンのバランスが崩れている方の多くは、それをコントロールしている視床下部の機能が低下している可能性が高く、同時にそれは、同じく視床下部の管轄下にある自律神経の働きに問題があることを意味しています。

 

逆に考えると、現在、自律神経が乱れており、睡眠障害でお悩みの方の多くは、ホルモンバランスも乱れている可能性が高いということです。

 

もしもあなたが、生理痛や生理不順を抱えていたり、精神的に不安定になることが多いようでしたら、睡眠障害だけでなく、婦人病にも気をつける必要があるかもしれません。

睡眠障害(不眠症)を緩和するために、どんなアプローチをするのか?

脳の中にある視床下部へアプローチし、自律神経やホルモンのバランスを整える

 

前述した通り、睡眠障害(自律神経の問題)と婦人病(ホルモンの問題)とは切っても切れない関係にありましたので、個人的な感覚としては、婦人病の施術も睡眠障害に対する施術も本質的には同じことだと考えています。(実際、施術内容もほとんど同じです)

 

なぜなら自律神経もホルモンも、どちらも視床下部がコントロールしている機能だからです。

 

視床下部は、自律神経系やホルモンの他にも、体温、血圧、心拍数、摂食行動や飲水行動、睡眠、子宮筋収縮、乳腺分泌、怒りや不安などの情動行動など、生きていく上で欠かすことができない沢山の機能をコントロールしている臓器であり、繰り返しになりますが「生命維持の中枢」と呼ばれている臓器です。

 

生命維持の中枢に問題が起これば、生命力も低下し、あらゆる病気にかかりやすくなってしまいますが、逆に考えれば、視床下部の機能を高めることができれば生命力も高められるわけです。

 

この臓器の機能さえ回復できれば、睡眠障害やホルモンバランスが関連している症状はもちろん、その他にもあらゆる症状が芋づる式に緩和していくことが期待できますので、視床下部へのアプローチには特に力を入れています。

 

脳脊髄液の循環をスムーズにすることで、睡眠の質を高め、脳の老廃物を排出しやすくする

 

頭蓋骨や脊椎の中にある脳や脊髄(中枢神経)を保護し、栄養を与えたり老廃物の除去を行っている無色透明の液体のことを脳脊髄液といいますが、睡眠が深くなるほど、この液体の流れ良くなることがわかっています。

 

眠りが浅いと、脳脊髄液の流れが悪くなり脳に老廃物が蓄積しやすくなってしまうため、脳脊髄液の流れを良くする施術を行うことで、睡眠の質を高め、脳内の老廃物を排出しやすい状態をつくっていきます。

 

ちなみに、最近の研究では睡眠の量や質は認知症と深く関わっていることが明らかになってきています。

認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症の人の脳内には、「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が沈着していて、この物質が神経細胞を死滅させることで、発症すると考えられています。

しかし本来、脳には、アミロイドβのような有害な物質を除去して脳機能を保つ働きがあります。その役割を担っているのが、睡眠です。2013年にアメリカのワシントン大学の研究班が「JAMA Neurology」誌に発表した論文によると、入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒などがある睡眠が不安定な人は、睡眠が安定している人に比べてアミロイドβの蓄積が5.6倍ということがわかりました。また、実験的に24時間覚醒を続けると、通常の睡眠をとった場合と比べてアミロイドβが増加したといった研究結果もあります。

引用元の記事

久留米大学病院精神神経科教授の内村直尚医師は、引用した記事の中でこう語っています。

このアミロイドβの蓄積は、認知症発症の20年以上前から始まっているといわれています。
~中略~
「人は眠ることで脳内の老廃物を排出し、脳のメンテナンスをしています。慢性的な睡眠不足で老廃物が長期間にわたって蓄積すると、脳の機能が低下し、認知症を発症すると考えられるのです」

 

この老廃物を排出する役目を担っているのが脳脊髄液ですから、脳脊髄液の流れを改善することで、将来、認知症になる可能性を減らしたり、そうなってしまう時期を遅らせることができるかもしれません。

 

交感神経優位の状況が続いたことで機能低下した内臓を回復させる

 

関連サイトから引用

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの異なる神経系によって支配されていますが、不安や恐怖、怒りなどのストレスを感じると、交感神経が優位になります。

 

交感神経は「闘争と逃走の神経」と呼ばれています。

 

私たちはストレス状態に陥ると、その危機的な状況を「戦って乗り越える」か、「身を守るために逃げ出す」かの判断を迫られます。

 

交感神経は、脳に血液を送り、とっさに適切な判断を下せるよう促したり、全身の筋肉に大量の血液を送り、戦うことも逃げることもできるように準備を整えます。

 

ストレスを受ける度に、戦うか逃げるかの準備をしているなんて、私たちの身体はずいぶん大げさな反応をしているように思えますよね。

 

しかし、この反応の理由は、私たちの祖先の暮らしについて考えてみると理解できます。

 

 

 

大昔、私たちの祖先が森や野原で狩猟をしていた時代には、危険な動物と遭遇してしまい、とっさに「戦うか逃げるかを判断し、行動しないと死んでしまう!」という状況が実際にあったんです。

 

そして、なんとも不可思議なのは、現代人がストレスを受けた時の身体の反応は、野原で狩りをしていた頃から、あまり変わっていないと言われていることです。

 

つまり、現代人である私たちがストレスを受けた時も、まるで目の前に危険な動物が現れたかのように、脳や全身の筋肉に血液が供給され、強制的に闘争・逃走モードに切り替わってしまうわけです。

 

アクセルとブレーキを同時に踏むことができないように、交感神経が優位になっている時、休息と消化活動の神経と呼ばれている副交感神経は活動することができなくなります。

 

つまり、睡眠(休息)の問題が起こることはもちろんのこと、胃腸を中心としたあらゆる内臓機能が低下してしまうのです。

特に消化機能が著しく低下するため、交感神経が優位になっている方の多くは睡眠障害とともに胃腸の問題を抱えているケースが多いです。

 

そのため、視床下部経由で自律神経を調整するのと同時に、弱った内臓機能を高めるためのアプローチも行っていきます。

独自のカウンセリングによって、クライアントさん自身がストレスをコントロールできるようにサポートする

 

睡眠障害が自律神経の問題であることは明らかですが、自律神経が乱れてしまう主な理由はストレスです。

 

睡眠障害を改善するためには、ストレスをどうコントロールしていくかがとても重要になってきます。

 

ストレスに対する具体的なアプローチの方法は菊地屋のちょっと変わったコンセプトをご覧ください。

有効なセルフケア

 

睡眠障害をケアするために菊地屋でおすすめしているのは、頭寒足熱・冷えとり療法です。

自律神経やホルモンのバランスが整うだけでなく、下半身を温めることで相対的に頭に上った血液が下がり、物理的に頭熱状態を緩和することができます。

既にお風呂でのケアは試したことがある方は、是非、湯たんぽによるケアをお試しください。湯舟よりも簡単ですし、夏でもエアコンをかけながらお腹や腰、肩甲骨と肩甲骨の間などにぬるめの湯たんぽを当てるだけで、入眠しやすくなるはずです。

寒い時期には布団の中に温かい湯たんぽがあるだけで、明らかに眠りの質が向上しますよ。

簡単でお金もかからず、自宅で気軽にできるケアなので,、睡眠の質を高めたい方、できるだけ睡眠薬やサプリ、漢方、ハーブなどには頼りたくないと思っている方、不眠症に効くツボやストレッチでは一時しのぎにしかならないと感じていた方、枕を変えてもあまり効果を感じれなかった方などは是非試してみてください。

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