「オネエ言葉」で話すという実験によって理解が深まった言葉の大切さについて

前回、前々回と「それ用の言葉」とか「自分自身の言葉」とか、言葉に関係する記事を書いてきました。

理想のカウンセリングとは、何気ない会話の中で何気なく進行し、何気なく終わるようなものだと思う。 ↑↑内容が続いている記事なので、こちらから読んでいただくことをおすすめします。
空気を読むことが目的化してませんか?「それ用の言葉」から「自分自身の言葉」へ

 

今回は、言葉って大切だよね。っていう話を書きたいと思います。

 

なんで言葉が大切かというと、単純にその人が使っている言葉で、その人の価値観の傾向がわかるからです。

 

人は言葉で思考します。

 

思考のことを「頭の中のおしゃべり」と表現する人もいますけど、止めどなく思考が暴走している状態は、頭の中のおしゃべりが止められない状態といえると思います。

 

思考が言葉によって作られているのであれば、その人の言葉を注意深く観察すれば、価値観の傾向も見えてくるはずです。

 

例えば、語彙が少ない(言葉のボキャブラリーが少ない)ということは、思考の材料としての言葉が少ないということです。

 

少ない材料で建てられる家はどうしても小さくなりがちなので、語彙が少ない人は、価値観が狭い可能性が高いことが推測できます。

 

「でも」とか「だって」が多い人は、ネガティブな価値観を持つ傾向が多いでしょうし。

 

物事を断定口調で語る人は、あまり他の価値観を受け入れない人なんだろうなと感じますし。

 

「知らなかった」とか「わからない」と素直に言える人は、物事を学んでいこうとする意欲が強いんだろうなと感じたりします。

 

面白いのは、言葉を変えると価値観も変わるということです。

 

言葉は思考の材料なので、材料が変わると思考のパターンも変わるんですね。

 

うちのクライアントさんは英語が話せる方が多いのですが、多くの方が日本語を話している時と英語を話している時では「キャラクターが変わる」と言っています。

 

つまり、使う言語によって、内面が変化するということですね。

 

英語がまったくできない私としては、シビれる話です。
(何年も学校で習ってきた英語を記憶してあるはずの脳の領域が、石灰化してしまったんじゃないかと疑ってます。そう思えるくらい私の脳内には英語勉強の成果が見当たりません)

 

 

そういえば、10年以上前に、たしか精神科の先生が書いた本の中に、気持ちが落ち込んだ時に、マツコ・デラックスさんのような、いわゆる「オネエ」と呼ばれる方々が使っている言葉で話してみると、気持ちが明るくなるといったことが書いてありました。

 

興味深かったので、実際に試してみました。

 

あれは居酒屋だったと記憶してるんですが、酔った勢いも手伝って「やだ~、」とか「〇〇だわ~ん」とか「やだかわいい」とか、そんな感じの言葉を使って話すという実験をしてみたんです。

 

周囲からは、そっち系の人だと思われたかもしれませんが、やってみて感じたのは、「たしかになぜか気持ちが明るくなる」ということでした。

 

人によって感じ方はそれぞれでしょうけれど、少なくとも私は「これは意外といいかもしれない」と思いました。

 

なんというか、「小さいことを気にしても仕方がないじゃん」とか「まあどうにかなるでしょ」みたいな気持ちが生まれる感じがあったんです。

 

これはなかなか面白い発見でした。
(今思い返してみると、わざわざ外で実験する必要はあったのだろうかと思います)

 

実際、言葉を変えると価値観が変わったり、気持ちが変わったりするものなので、内面を変えたいと思っている方は言葉に気を付けるということを意識してみるといいかもしれません。

 

自分の言葉を変える方法は沢山ありますけど、普段触れている情報の質をがらっと変えるのが一番手っ取り早いと思います。

 

ネガティブな言葉を使う人は、往々にして、ネガティブな記事、ネガティブな番組、ネガティブなドラマやアニメや映画を好むものだからです。

 

そういったコンテンツを消費していれば、当然言葉もネガティブなものにならざるをえません。

 

とりあえず、ゴシップ記事やワイドショーなどを見るのを減らしたり、SNSを見てモヤモヤしたした気持ちになる人は、そういうものを見る機会を減らすといったところから始めてみてはいかがでしょうか。