当院では患者さんの身体をこう観ます

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患者さんの身体をこう観ます

治療家が、施術の効果を上げるために、日々鍛えていかなくてはいけない素養があります。
それは、患者さんの身体をどのように観るかという「身体観」です。
 

患者さんの身体をどう捉えるかによって、見えるもの、感じるものが大きく変わり、その後の施術方針が決まります。
つまり、身体観は「施術の土台となる大切なもの」です。

身体観とは、人間という一つの生命現象をどういう切り口で観るかという視点です。
この観察眼が深くて広いほど、効果的で良い施術ができるようになります。

なぜなら、観察が上手ければ、患者さんから獲得できる知識が増えるからです。
知識があれば応用がきくようになりますから、施術効果も高まるのです。

一般的に、人の身体を、身体的な側面でしか見ない治療家よりも、身体を通して精神面も観ようとる治療家の方が人気があり、効果的な施術ができるのもこのためです。

個人的には、どのような身体観を持つかによって、その治療家のレベルが決まってしまう部分が大きいように思えます。

菊地屋の身体観とは?

心や身体について書かれた本を読んだり、あれこれ考えることはそれなりに有意義なものですが、治療家である私の立場からすれば、心とは?身体とは?という学術的な定義については、あまり興味が無いというのが本音です。

理由は単純で、治療家にとって重要なことは、どのような身体観を持てば、より治療効果を上げられるか?という点だと思うからです。
要するに結果が出るなら、理屈はあまり気にしないということです。

この観点を大切にしながら、これまで心と身体について分析してきた結果、今、暫定的に採用している身体観は、心と身体を「つながった存在として観る」というものです。

「身心一如」という、心や身体を一体として捉える仏教の言葉がありますが、この考え方に近いかもしれません。

現在の身体観を獲得するまでの経緯

これまで最も効果が出なかった身体観は、身体を物理的な筋肉や骨格、内臓などの集まりとして観ていた時のものです。

物理的な身体は、目の前に実際に存在しているので、目に見えない心などと違い、分かり易いわけです。
手ごたえも感じやすいので、そればかりを意識していました。

しかし、その割には効果がいまいちで、しかも、疲れもたまりやすかったので、当時はなかなか苦労しました。
(多くのマッサージや整体が、当たり前にこのレベルの身体観で施術を行っているようです)

ほどなくして、身体よりも精神面を重視したアプローチに変えたのですが、この方向転換は成功しました。
つまり、「心 > 身体」という価値観ですね。

成果としては、施術間の短縮、施術方法の簡略化、効果の持続時間の増加などが起こりました。
このアプローチ方法の効果に気付いてからは、ひたすらマイナーチェンジを繰り返しながら、より洗練させる研究を五年以上していました。

そんな時、気功を科学的な切り口で考察したある本に出会い、重要なポイントに気付くことができました。
それは、心と身体を「情報」として捉えるという視点です。

身体と違って心は、視覚化、数値化できません。
しかし、心という存在も身体も、俯瞰的な見方をすれば、どちらも情報であることに変わりはありません。

つまり、「情報存在として心身はつながっている」のです。正にこれは、身心一如という言葉どおりの身体観です。

心と身体はつながっているという身体観は、東洋哲学では常識ですし、ずいぶん前から「頭では」理解していたつもりでした。

しかし、それは理解したフリをしていただけで、実際には物理的な身体と曖昧な心がつながっているイメージを明確には持てずにいました。

ところが、情報として観るという視点を導入したことで、心と身体が溶け合うようにつながっているイメージが鮮明に生まれ「なるほど!」と腑に落ちたのです。

これに気付いたことで、今までとは比較にならないほど、楽に施術ができるようになり、効果も上がったのです。

しかし、これはあくまでも、臨床的な研究から、「こう考えた方が治療効果が上がる」という機能重視の身体観で、暫定的なものです。

したがって、もっと良い方法があれば、今後もどんどん修正していくつもりです。

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