病気を改善させる上で一番大切なこと

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病気を改善させる上で一番大切なこと

当院のホームページにお越しいただいた方々の中には、今現在、なんらかの症状に悩んでらっしゃる方が多いと思います。

おそらくあなたは、これまでも症状を改善しようと、さまざまな努力をしてきたはずです。

その過程で、思ったような効果が出なかったり、このままずっと治らないかもしれない・・そんな苦しい想いをしてきた方も少なくないのではないでしょうか。

もしかするとそれは「病気を改善させるために一番大切なこと」が、今まで、あまり見えていなかっただけかもしれません。

どんな物事にも共通しますが、何かに取り組んだ時、うまくそれをこなせる人というのは、取り組む対象の本質が、感覚的、意識的につかめているものです。

例えば、どんな球技をやらせても、高いレベルのパフォーマンスができる人というのは、球技全般の根底にある本質的なものをつかんでいます。

また、一芸に秀でる者は多芸に通ずという言葉がありますが、こういった高い能力を発揮する人は、物事の本質をつかむ才能がある人といえるでしょう。

つまり、何かを乗り越えようと思うのであれば、その対象の本質はなんなのか?という問いを立て、理解することが、とても大切な条件なのです。

もちろんこれは、症状を改善しようとする時にも当てはまります。
本質とは、「そのものにとって一番大切なことや性質」のことですから、病気を改善させるという行為において、一番大切なことは何かを理解するということが重要なのです。

では、病気を改善させる上で、一番大切なことは何か?

それは、「マインドセットを変化させる」ということです。

マインドセットには、さまざま定義がありますが、当院では、私たちの「価値観、信念、思い込みなどの総称」と定義しています。
つまり、生きる上での心構えのようなものだと考えてください。

それでは、なぜマインドセットを変化させることが大切なのか、順を追って説明していきたいと思います。

マインドセットの重要

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上の図は、私たちがある状況をどのように捉え、どのように反応(気分、行動)するかを表したモデルです。

ある状況に触れると、私たちの頭の中にふと「考え」や「イメージ」が浮かびます。
これらを「自動思考」といいます。
(自動的に浮かんでくるので、自動思考と呼んでいます。)

「なんだか難しそう・・」と、今、ふと思った方。それがまさに自動思考です。
そのようなネガティブな自動思考が浮かぶと、気分も落ちこみ、記事を読み進めようとする行動も制限されてしまいますよね。

このように、「自動思考は、気分や行動に影響を与える」のです。

自動思考は、瞬間的に現れる思考なので、仏教の修業者など、特別な訓練を積んだ人でない限りは、それが現れたことさえも気付かないことが普通です。

そのため、ネガティブな気分や行動の原因を、自動思考をスルーして、「状況」そのものに求めてしまいがちです。

例えば、上司から仕事のミスを指摘され(状況)、嫌な気分になったなら、それは上司の指摘のせい。

近くで子供が泣くのを見て、(状況)「うるさいな」とイライラしたなら、それは子供の泣き声のせいなどです。

このように私たちは、ネガティブな行動を取ったり、ネガティブな気分になってしまった時、その原因を外部の状況のせいにしがちです。

しかし、本当にすべて状況のせいなのでしょうか。

ネガティブな気分や行動を生む本当の理由

では検証してみまししょう。

例えば、知り合いとすれ違った時、こちらから会釈をしたにも関わらず、素通りされたとします。(状況)
こんな時、みなさんはどう思いますか?

A「何か嫌われるようなことでもしたんだろうか」

B「せっかく挨拶したのに、なんで無視されなきゃならないんだ!頭にくる」

C「こちらに気づかないなんて、考え事でもしてたんだろうか」

人それぞれ、自動思考の傾向は違いますが、おおかた上記のような考えが浮かぶのではないでしょうか。

このことが示しているのは、知り合いが素通りしたという状況が同じであっても、人によって、ABCの異なる自動思考が浮かんでいるという点です。

自動思考は、その性質に伴った気分や行動につながっていきますから、AやBの場合、不安や怒りなどのネガティブな気分、行動につながりやすく、Cならば、特に問題は起こらないはずです。

このことから分かるのは、「ネガティブな気分や行動を生んでいるのは、状況ではなく、それぞれの自動思考である」ということです。

そして、この自動思考の傾向に支配的な影響を与えているのが、その人のマインドセット(価値観、信念、思い込み)なのです。

自動思考とマインドセットの関係

おそらく、AやBの自動思考が浮かんだ人は、「自分は嫌われている」「他人は信用できない」などのネガティブなマインドセットを持っているのでしょう。

そのため、反射的に浮かんでくる自動思考もネガティブなものになるのです。
(ネガティブなマインドセット=ネガティブな自動思考)

ではここで、私たちが病気になる理由を、マインドセットと絡めて考えてみましょう。

まず、前提として理解しておかなければならないのは、あらゆる症状の原因は、自覚が有る無いに関わらず「過去の自分の生き方(ライフスタイル)の中に潜んでいる」ということです。

生き方とは、その人のマインドセット(価値観、信念、思い込み)に影響を受けた「自動思考」によって生まれた、「行動」と「気分」の積み重ねのことだといえます。

少し厳しい言い方かもしれませんが、因果応報という言葉があるように、過去、自分が取ったネガティブな行動、ネガティブな気分の積み重ねが、心と身体にストレスをもたらし、現在の病気の自分を形成しているわけです。

原因があるからこそ結果がある。これは、悲しいほど、どうしようもない事実ですが、このことを受け入れることで、見えてくるシンプルな事実があります。

それは、病気の原因となるネガティブな行動、ネガティブな気分をなるべく抱かないようにすれば、心身のストレスが減り、病気の予防や改善ができるということです。

そして、そのために大切なのが、ネガティブなマインドセットを変化させることなのです。

病気を改善していくプロセスは小さな生まれ変わりでもある

今まで、多くの患者さんをみてきましたが、症状がなかなか改善しない方の多くは、このことを理解していないか、理解はしていても、マインドセットを変え、ライフスタイルを変えることことがなかなかできないという傾向があります。

このような方々は、決して、施術や指導する健康法に対して、不真面目な態度をとってはいません。むしろ、繊細で真面目な方が多いので、かなり真剣に取り組んでいます。

施術家になりたての頃は、「こんなに一生懸命なのに、この人は、なぜ改善しないんだろう」と、いつも不思議に思っていましたが、臨床経験を積み重ね、患者さんを日々観察していくことで、そういった方々の精神的な特徴がはっきりしてきました。

例えば。

〇身体の改善点よりも、改善しない点ばかりを気にしてしまう。

〇世の中や自分に対して悲観的過ぎる

〇真面目過ぎる。または、完璧主義

〇過去の出来事や、将来の不安要素に縛られている

〇非常に頑固

〇施術家(他人)に心を開かない(開けない)

など、ほとんどの方がこういったネガティブなマインドセットを持っており、施術を始めた頃から、それがあまり変化しないのです。

反対に、症状が順調に改善していく方の多くは、治療を進めていく中で、マインドセットが少しずつ変わっていきます。

その結果、症状が改善するのはもちろん、別人のようになる方も珍しくありません。

いかがでしょうか、病気を改善しようとする時、一番大切なこと、言い換えれば、病気の治し方のコツが、マインドセットを変化させることだという意味がお分かりいただけたでしょうか。

大げさに聞こえるかもしれませんが、病気を改善していくプロセスは、マインドセットを変化させ、新たに生まれ変わることなのです。

マインドセットとセルフケアの関係

これまで、マインドセットを変化させることの大切さを語ってきましたが、具体的にどうすれば精神的に変化できるのか、疑問を感じる方も多いと思います。

そんな方におすすめなのが、頭寒足熱・冷えとり療法です。

こういったセルフケアによる生活改善は、言ってみれば、武道や芸事を習得してゆくプロセスで、古くから日本の文化が継承してきた「型」のようなものなのです。

「型」そのものを覚え稽古することは、手段ではあっても目的ではありませんよね?

目的は何かといえば、それはマインドセットを変化させ強い心を作ったり、しなやかで健康な身体を作ることです。

型を通して、知らず知らずのうちに、マインドセットが変わったり、身体が変わっていくんですね。

そのことによって、心や身体に負担になるような、ネガティブな行動や気分が減っていき、病気が改善しやすくなると考えています。

有能な治療家は、このことを感覚的につかんでおり、施術、カウンセリングや、あらゆるセルフケアを通して、患者さんのネガティブなマインドセットをより良い方向に導こうとします。

その結果、患者さんは症状の改善だけではなく、新しいマインドセットを手に入れ、以前よりもラクに生きることができるようになるわけです。

まとめ

〇マインドセット(価値観、信念、思い込みなどの総称)

〇自動思考=ある状況に触れると、私たちの頭の中にふと浮かぶ「考え」や「イメージ」。自動思考は、「気分」や「行動」に影響を与える。

〇自動思考がどんな性質のものになるかを決定づけているのもマインドセット。
(ネガティブなマインドセット=ネガティブな自動思考)

〇病気を改善させる上で一番大切なことは、マインドセット(価値観、信念、思い込みなどの総称)を変化させること。

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