読書について

あなたは自分に流れる「血筋」について考えたことはありますか?ユリゴコロ 著/沼田まほかるを読んで

〇感想

前回の「アミダサマ」から続いて、沼田まほかるさんの作品を読んでみました。

この作品の中で主人公は、親から受け継いでいる「血筋」について、さまざまな思いを巡らすことになるのですが、みなさんは、自分に流れる血筋について考えたことはありますか?

私は、そこまで深く考えたことはありません。

そして、そのことに対して自分は幸福だと思っています。

なぜかというと、自分に流れている血筋について思いを巡らす時というのは、自分の身内の中に「偉大な人がいた場合」か「問題がある人がいた場合」が多いんじゃないかと思うんです。

前者の場合、偉大な身内がいることで、自分も刺激を受けたり、自慢できたり、自信になったりするかもしれません。(マイナスに捉えれば、重荷に感じることもあるでしょうけど)

後者の場合、反面教師として努力するならまだしも、「自分にもあの血が・・」と悪い方に妄想してしまうと、パフォーマンスが落ちることはあっても、良い方には向かわないはずです。

私の性格上、前者ならプレッシャーを感じるでしょうし、後者なら、もっとプレッシャーを感じて、良くなろう良くなろうとガチガチになってしまう気がします。

ですから、血筋のことを考えたことが無い=特に「偉大な人」や「問題がある人」がうちの家系にいないということを、自分は幸福だな~と思うんです。

偉大な人がいる血筋に生まれたかったと思う人はいるでしょうけど、冷静に考えてみると、そういう血筋に生まれたなりの、努力、またはプレッシャーが必要になってくるはずです。

ですから、「気にすることが少ない」という中庸な状態は、実はかなり幸福な状態だと思うんです。
isbn978-4-575-23719-11

ユリゴコロ 
沼田まほかる

〇あらすじ

亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!

双葉社ホームページから抜粋

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