読書について

それでも人は生きていけるものなんだという希望 おすすめの本 「後悔と真実の色 著者:貫井徳郎」を読んで

〇感想

個人的に、貫井さんの小説はかなり好きなんですが、誰にでもおすすめできるかというと、ちょっと微妙かなと思っています。

その理由としては、とにかく、内容が暗い、重い、救いがないものが多い・・

私はそういうところが好きなんですが・・

今回の小説も、見事に救いがない内容になっているんですが、貫井さんの作品を読んだ後にいつも思うのは、「それでも人は生きていけるものなんだ」ということです。

今回の作品の中でも、よく生きていけるなと思うほど、とんでもなく辛い経験をしている人物が登場しています。

しかし、彼らは「それでも生きている」
すごく強いのです。

小説の中の登場人物かもしれませんが、僕はそういう人間の生き様に感動を覚え、彼らから生きる活力をもらいます。

もしかすると、辛ければ辛い時ほど、貫井さんの小説を読むべきタイミングかもしれません。

なぜなら、彼らは、死にたいくらいに辛い体験をしたにも関わらず「生きよう」としているからです。

60201

後悔と真実の色 
幻冬舎文庫 貫井徳郎 / 著

〇あらすじ

“悪”を秘めた女は駆除する――。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮 地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。

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